世界的に有名な漫画「ドラゴンボール」の作者で知られる漫画家の鳥山明さんが、2024年3月1日、急性硬膜下血腫のため亡くなっていたことがわかりました。68歳でした。
3月8日「ドラゴンボール」の公式サイトで発表されました。
鳥山さんは1978年に「ワンダーアイランド」でデビュー。
その後、「週刊少年ジャンプ」であられちゃんを主人公にした「Dr.スランプ」、孫悟空や亀仙人など個性的なキャラクターしられる「ドラゴンボール」などの人気作品を世に送り出してきました。
特に1984年に連載をスタートさせた「ドラゴンボール」は世界的な人気となり、アニメ化、実写化などされ、今もなお愛され続けています。
鳥山さんが「週刊少年ジャンプ」で2000年23号~36・37合併号に短期集中掲載していた漫画「SAND LAND」のゲーム・アニメ新プロジェクトが先日、本格的に発表されたばかりで、新作アニメの配信が2024年3月20日より控えていました。
下記、ドラゴンボール公式サイトより引用。
ファン、関係者の皆さまへ
突然のご報告になりますが、
漫画家・鳥山明は2024年3月1日、急性硬膜下血腫により永眠しました。68歳でした。熱心に取り掛かっていた仕事もたくさんあり、
まだまだ成し遂げたいこともあったはずで、残念でなりません。
ただ、故人は漫画家としていくつもの作品を世に残して参りました。
多くの世界中の方々に支持していただき、45年以上にわたる創作活動を続けることができました。これからも鳥山明唯一無二の作品世界が、末長く皆様に愛され続けることを切に願います。
生前のご厚誼に深く感謝し、ここに謹んでお知らせいたします。なお、葬儀は近親者のみにて執り行いました。
静謐を望む本人の意向により、ご弔問・ご香典・ご供物・ご献花その他はご辞退申し上げます。
家族への取材等につきましてもお控えいただけますよう、ここにお願い申し上げます。今後のお別れの会等については未定ですので、決まり次第お知らせいたします。
何卒ご理解を賜りますようよろしくお願いいたします。
私たちを冒険の世界へ導いてくれた鳥山明先生
ドラゴンボールの主人公悟空は、どんな強敵にも「ワクワクすっぞ!」っと対峙してきた。
ドラゴンボールの強敵「フリーザ」とは圧倒的な戦闘能力差の中、仲間と共に戦い勝ちを掴んだ。
私たちは、現実世界で勝算のない戦いはしないし、挑まない。
対峙せざるおえない時には憂鬱でしかたがない。
ドラゴンボールの悟空は、週間少年ジャンプが掲げる「友情」「努力」「勝利」を体現したキャラクターだった。
「クリリン」や「ヤムチャ」、「ベジータ」など多くの仲間の活躍や友情もあった。
強敵に立ち向かうため「精神と時の部屋」で修行し努力した。
そして、圧倒的な戦闘能力を誇る「フリーザ」にも勝利した。
私たちの現実にも幾度となく「勝算のない戦い」は立ち塞がる。
それでも、諦めず努力し挑み続けることで勝利が見えてくるのだと私たちの背中を押してくれた作品のひとつだ。
冒険といえば、鳥山明先生がキャラクターデザインを手がけたTVゲーム「ドラゴンクエスト」は、素晴らしかった。
「スライム」や「ドラッキー」はどこか可愛らしく愛嬌があった。
鳥山明先生によって生み出されたといイベント「ぱふぱふ」もたくさんの少年たちを大人へと導いてくれたことだろう。
ドラゴンボールの主人公「悟空」の絵が上手く描けるとクラスの人気者になれた
ドラゴンボールを愛読した世代の周りには、必ずいたであろう「悟空」の絵を上手く描ける友人。
クラスの人気者だった。
悟空の顔の輪郭や、筋肉のラインをサラサラっと書いて皆んなに描いてくれていた。
私はといえば、悟空の髪の毛のトゲトゲと立体感が単純な線のはずなのに難しく全く描けなかった日を覚えている。
主人公の「死」でも終わらない「マンガ」は作者の死すらも超えて
ドラゴンボールというマンガで画期的だった演出の一つが、主人公が死んでもマンガは続くということ。
悟空はそこでも、修行をして強くなって帰ってきた。
「死」すらも乗り越えて「強くなる」という「新しい概念」がマンガ内で発明された瞬間だった。
スーパーサイヤ人やドラゴンボールスーパーに見るスーパーは、漢字で書かれると「超(こえる)」を意味する。
近年は、作者の死すらも乗り越えて進み続ける「マンガ」も増えてきた。
ドラゴンボールも間違いなくそうなっていくだろう。
鳥山明先生スーパーなマンガを生み出してくれてありがとうございました。
心よりお悔やみ申し上げます。