英王室は、現地時間2022年9月8日18時30分、エリザベス女王が滞在中のスコットランド・バルモラル城で亡くなったと発表しました。96歳でした。
王室は声明で、「女王は本日午後、バルモラルで穏やかに亡くなった」と発表。「国王と王妃は今晩、バルモラルにとどまり、明日ロンドンに戻る」と発表しました。
1952年の即位以来、70年間にわたってイギリスとイギリス連邦諸国の君主を務めました。
エリザベス女王は9月6日、与党・保守党の党首に選出されたリズ・トラス氏(47)を新首相に任命したばかり。
新首相はロンドンのバッキンガム宮殿で任命されることが慣例だったが、女王の移動が困難なことから静養先のバルモラル城での任命となっていました。
今年2月には新型コロナウイルスに感染しましたが、回復、イギリスの君主として在位70年「プラチナ・ジュビリー」を初めて迎え、6月に記念式典が挙行されたばかりでした。
イギリス、トラス首相は女王の死去を受け、声明を発表しました。
「女王の治世のもと我が国は成長し、繁栄してきました。今日のイギリスがあるのは、彼女のおかげです。女王は現代イギリスの礎でした」と追悼。
新国王にチャールズ3世が即位したことを伝えるとともに、「エリザベス2世治世の終焉とともに、私たちはこの偉大な国の壮大な歴史に新たな時代を切り開くことになる」と述べました。
世界大戦が行われた後の世界のかたちを作った一人であり、激動の時代を現代に引き継いでいた一人でしょう。
どうか安らかに、心よりお悔やみ申し上げます。